午前中はメールと文章、午後は表計算。数字を続けて入れる日もあれば、マウスに手を伸ばす時間の方が長い日もあります。仕事用キーボードは、キーの感触だけで選ぶと、この「よくする動作」が後から残りがちです。
まず思い出したいのは、今日よく触ったキー。次に、キーボードの右端からマウスまでの距離です。テンキーを残すか、手の置き方を変えるか、配列そのものを小さくするか。選択肢が自分の仕事へつながってきます。
テンキーを外すと、マウスはどこまで近づく?
机の上で効くのは、キーボード単体の幅より、キーボードとマウスを合わせた幅です。いま使っているキーボードの右端へマスキングテープを貼り、マウスを自然に握った場所まで測ってみましょう。
数字入力の少ない人は、テンキーがなくなった分だけマウスを内側へ置けます。数字をまとまって打つ人は、テンキーを残した方が操作の流れを保ちやすいでしょう。幅を詰めたいけれど配列は変えたくないなら、一般的なテンキーレスも候補になります。
残したいキーを、一日の仕事から拾います
製品を見る前に、今日の操作を三つだけ書き出します。
- 数字
金額や数量を、まとまって入力したか。
- 移動
矢印、Home、End、Page Up/Downを使ったか。
- ショートカット
Fキーや修飾キーを、どの組み合わせで押したか。
- マウス
キーボードとの間を、一日に何度往復したか。
数字を続けて打つなら、MX Keys Sの430.2mmが基準になる
MX Keys Sは、テンキーを備えた薄型のフルサイズです。メーカー公表の幅は430.2mm。BluetoothとLogi Boltに対応し、複数端末を切り替えて使えます。
請求書、見積書、集計表などで数字を続けて入れるなら、テンキーを残す理由があります。430.2mmの紙を机へ置き、その右にマウスを置いて、肘や肩を動かさず届くかを確かめます。机の幅では収まっても、ノートや飲み物を置く場所まで含めると印象が変わります。
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キーの並びより、手を置く形を変えたい日はWave Keys
Wave Keysは、中央が波打つ配列と一体型のパームレストを持つキーボードです。BluetoothとLogi Boltで接続し、Easy-Switchで端末を切り替えられます。
平らな長方形から替えると、左右の手を置く角度とキーまでの距離が変わります。ここは仕様表だけで決めにくいところ。店頭ではホームポジションへ両手を置き、普段の一文を打ってからBackspace、矢印、Enterまで指を動かします。手が落ち着く場所と、よく使うキーへ迷わず戻れるかを一緒に見ます。
配列まで小さくするなら、HHKB Studioの操作を先に試す
HHKB Studioは、コンパクトな配列にポインティングスティック、マウスボタン、四か所のジェスチャーパッドを組み込んでいます。キーマップは四つのプロファイルと四層へ設定できます。
机上を小さくできる一方、キーの位置やFnとの組み合わせは、いまの配列から変わります。小ささそのものより、よく使う矢印、Delete、Fキー相当の操作を覚え直せるかが購入の分かれ目です。短い試打では文章だけでなく、ファイル名変更やセル移動など、いつものショートカットまで試してみてください。
| 製品 | 残せるもの | 変わるもの | 購入前に試す操作 |
|---|---|---|---|
MX Keys S |
テンキー、一般的なフル配列 | 幅430.2mmを使う | 数字入力からマウスへ移る |
| Wave Keys | テンキー、矢印、Fキー列 | 手を置く角度とキーの高さ | 一文+Backspace+矢印 |
| HHKB Studio | 小さな設置面、内蔵ポインター | 特殊配列とFn操作 | 普段の三つのショートカット |
店頭では、いつもの一文と三つのショートカットを
試打用の文章をその場で考えると、キーの感触だけで終わってしまいます。普段よく書く一文と、よく使うショートカットを三つ、スマートフォンへ控えて持っていきましょう。
一文を打つ。数字を五つ入れる。セルやカーソルを動かす。最後にマウスへ手を移す。同じ順番で二候補を触ると、テンキー、形、配列のどこへ慣れる時間を使いたいかが見えてきます。