自宅の木製デスクで画面と手前の距離を測り、椅子の位置を確かめる手元

夕方になると、画面へ少しずつ顔を近づけている。椅子を上げると足が落ち着かず、下げると今度は腕が持ち上がる。そんな小さな違和感があると、椅子も机も画面も、全部替えたくなるかもしれません。

けれど、最初に見る場所は三つだけです。画面、肘、足。この三点のうち、今の家具で同時に合わせられない場所を見つけると、買い物はずっと小さくできます。

画面、肘、足。最初に合わないのはどこでしょうか

厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、ディスプレイの位置や角度を調整できること、入力機器を作業者に合わせて置けること、椅子や机を体格に合わせられることを一つの作業環境として扱っています。

机に座ったら、背筋を作る前に、いつもの姿勢で三点を見ます。

  1. 1. 足

    椅子を机へ合わせたとき、足裏を床へ置けるか。

  2. 2. 肘

    肩をすくめず、前腕を机とほぼ同じ高さへ置けるか。

  3. 3. 画面

    文字を読もうとして、顔が画面へ寄っていないか。

  4. 4. ひとつ選ぶ

    三点のうち、今の調整では残る違和感を一つ書く。

姿勢を一つの型へ押し込むためではなく、今の環境で合わせにくい場所を探す順番です。

たとえば、机へ肘を合わせるために椅子を上げると足が浮くなら、椅子の下限や机の高さが詰まりです。足も肘も落ち着くのに画面へ顔が近づくなら、家具より先に画面位置を動かせます。

ノートPCは、画面を上げたらキーボードを手前へ戻します

ノートPCは画面とキーボードがつながっています。画面を本や台で上げると、キーボードも遠くなります。長く作業するなら、画面を上げることと外付けキーボード・マウスを手前へ置くことを一組で考えます。厚労省のガイドラインも、小型ノートPCで長時間作業する場合に外付けキーボードを使うことを挙げています。

まずは安定した本や箱を使って、一日だけ高さを試せます。合いそうなら、8段階で角度を変えられるエレコム PCA-LTSH8BKのようなスタンドが候補になります。ここで買うのは「姿勢の正解」ではなく、試して良かった高さを繰り返し作る道具です。

本体キーボードを使う高さと、外付け入力へ移る高さの境目は、ノートPCスタンドの選び方で三つの形に分けました。

60cmの奥行きで、画面と手前の作業面を分けられますか

外部モニターを置くと、スタンドの台座が天板の奥行きを使います。その手前にキーボードを置き、さらに前腕を休める場所を残すと、天板60cmが急に小さく見えることがあります。

幅120cm・奥行60cmのIKEA MITTZONは、専用デスクの具体的な基準にできます。おすすめの寸法という意味ではありません。今ある画面、キーボード、ノートPC、ノートを床へ並べ、120×60cmの紙やテープの枠へ収まるかを見るための物差しです。

画面までの距離が取れないなら奥行き、資料を広げる場所が足りないなら幅。二つを分けて考えると、部屋に入る最大サイズから選ぶより失敗を減らせます。寸法の決め方はPCデスクの奥行きと幅の記事で、120・140・160cm級を並べています。

足と肘が同時に合わないなら、椅子の調整域を見ます

椅子は、座面が上下するだけでも机との関係を変えられます。さらに座面の奥行きや肘の位置が動けば、膝裏の余白を保ったまま机へ近づく余地が増えます。

オカムラ Sylphy C685XWのように座面高・奥行き・肘を調整できる椅子は、その調整域に費用を払う道具です。柔らかさだけで決めず、足を置く、膝裏に余白を残す、肘を机へ近づける、という同じ手順で試します。三脚の調整方式を比べた在宅ワークの椅子選びも、試座前の候補整理に使えます。

今の詰まりから、次に読む一本を選びましょう

今起きていること 最初に試すこと 購入を考えるなら
ノートPCへ顔が近づく 安定した台で画面を上げ、外付け入力機器を手前へ置く ノートPCスタンドを選ぶ
一画面では窓の切り替えが多い 24.1型と27型の紙枠を机へ置く 仕事用モニターを選ぶ
画面の台座が奥行きを使い、位置を変えにくい モニター重量、VESA、天板の裏を測る モニターアームを選ぶ
画面とキーボードを置くと手前が窮屈 天板と同じ大きさの紙へ機器を並べる 奥行き・幅から机を選ぶ
椅子を上げると足が浮き、下げると肘が上がる 足台を仮置きして差を確かめる 調整域から椅子を選ぶ
座る高さと立つ高さを一台で使いたい 二つの高さとケーブル余長を測る 電動昇降デスクを選ぶ
マウスが遠く、数字入力も残したい よく使うキーと、マウスまでの距離を書き出す 仕事用キーボードを選ぶ
マウスを何度も持ち上げて戻している 同じ表で一般形・縦型・トラックボールを試す 仕事用マウスを選ぶ
夜は紙やキーボードだけ暗くなる 白い紙を置き、光と画面反射の位置を見る 仕事用デスクライトを選ぶ

一度に揃える必要はありません。今夜ひとつ測り、明日ひとつ動かす。それで残った違和感が、次にお金をかける場所です。