大小二つのガラス容器と、はかり、二枚の紙を並べて容量を比べる台所

CHEMEX Classicを棚へ迎えるとき、最初に迷うのが3カップと6カップです。けれど、この数字をマグの数に置き換えると、選び方がずれてしまいます。

CHEMEXの1 cupは5 US fl oz。3カップは15 oz、6カップは30 ozです。普段一度に欲しい抽出後量、置く場所、補充する専用紙の三つを順に見ると、CM-1C、CM-6A、いまのドリッパーを残す、のどれかに絞れます。

3カップは約444mL、6カップは約887mLです

CHEMEXの案内では、1 cupを5 ozとして数えます。したがって3カップは15 oz(約444mL)、6カップは30 oz(約887mL)。これは器具の公称容量であり、日本のマグが3杯、6杯入るという意味ではありません。

まず、いつもの一回分を量ってみましょう。すでに器具があれば、出来上がったコーヒーを計量カップへ。これから道具を揃えるなら、使いたいマグへ水を入れて飲みたい量の目安を出します。CM-1CCM-6Aの公式FAQは、各サイズのオンス数までコーヒーを作れると案内しています。ここで15 oz/30 ozと比べるのは抽出後に欲しい量であり、注ぐ湯の量ではありません。

粉が湯を含むため、出来上がりは注いだ量より少なくなります。目標の抽出後量を決めたら、使うレシピに合わせて注湯量を別に用意します。抽出後量が3カップの上限に近いなら、公称容量ぎりぎりを普段量にせず、6カップも候補に残します。

モデル 公式容量 公式掲載寸法 対応する専用紙
Three Cup Classic CM-1C 15 oz(約444mL) 高さ8 1/4 in(約21.0cm)・径3 in(約7.6cm) FP-2/FP-2N
Six Cup Classic CM-6A 30 oz(約887mL) 高さ8 1/2 in(約21.6cm)・径5 1/8 in(約13.0cm) FSU-100/FS-100/FC-100/FP-1

容量と寸法は、CM-1Cの公式仕様CM-6Aの公式仕様を換算したものです。味や流速の優劣ではなく、一度に欲しい抽出後量が15 ozを超えるかどうかが、最初の分かれ目です。

高さは約6mm差。置き場所は径とスケールまで見ます

公式値では、高さの差は1/4 in、約6mmです。棚板までの高さだけなら、二つはほぼ同じ。一方、掲載されている径は約7.6cmと約13.0cmで、6カップ側が約5.4cm広くなります。

ただし、公式ページの「Diameter」が本体のどの位置を指すかは明記されていません。置き場所を決めるときは、購入する店の外寸表示も確認し、最大幅の円を紙に描いてスケールへ載せてみましょう。表示窓やボタンを隠さず、注ぐときに本体を持ち上げられる所までが必要な場所です。

高さが似ているから6カップ、と決める必要はありません。普段の抽出後量が3カップ内に収まり、細い置き場所を残したいならCM-1C。量に余裕を取りたいなら、スケール上の幅まで確保してCM-6Aです。

3カップと6カップでは、折る紙も同じではありません

本体と一緒に、次に補充するフィルターまで決めておきます。公式のフィルター案内では、3カップ用は半月形を自分で折るFP-2(白)/FP-2N(茶)。6カップ以上は、角形のFSU-100(茶)/FS-100(白)、円形のFC-100(白)/FP-1(白)です。

つまり、3カップから6カップへ替えても、残っているFP-2系は共用できません。反対に、6カップ以上用の紙もCM-1Cの指定品ではありません。継続して買いやすい型番を一つメモし、本体の公式仕様と並べて開いてから選ぶと、初回だけでなく補充時の迷いも減らせます。

本記事では、紙・金属・布といった素材の比較には広げず、CHEMEX指定紙どうしの互換だけを扱います。

少量と細い置き場所を優先するならCM-1C

一度に欲しい抽出後量が約444mLの公称容量内に収まり、6カップの幅を置きたくないならThree Cup Classic CM-1Cが残ります。専用紙はFP-2またはFP-2N。半月形を折って使う小型側の規格です。

購入前は、「3カップ」という表示だけでなく、公式仕様の型番CM-1Cまで一致するか確認します。本記事では、型番、販売継続、遷移先を同時に確認できる国内購入ページを確定できなかったため、検索結果やサイズ選択式の商品ページには誘導しません。

欲しい抽出後量が444mLを超えるならCM-6A

一度に欲しい抽出後量が3カップの15 ozを超えるなら、Six Cup Classic CM-6Aです。公称容量は30 oz、約887mL。CM-6Aの公式案内では少ない量も淹れられるため、毎回30 ozまで淹れる必要はありません。

専用紙は6カップ以上用のFSU-100、FS-100、FC-100、FP-1から選びます。3カップのFP-2系とは別物なので、本体を大きくする判断には紙の買い替えも含めます。こちらも、公式仕様の型番CM-6Aと販売継続を同時に確認できる国内購入ページを確定できなかったため、購入リンクは掲載していません。

洗う前に木と革を外し、交換部品もサイズで選びます

3カップも6カップも、ガラス本体、注ぎ口、木製カラーと革ひもを組み合わせたClassicです。CM-1CCM-6Aの公式の手入れ案内では、食洗機を使う場合はカラーと革ひもを外し、庫内でほかの食器へぶつからないよう本体を固定します。手洗いを選ぶ場合は、公式が案内する専用ブラシも確認できます。

交換用カラーも共通ではありません。小型のWood Collar & Tie 1はCM-1Cに対応し、大型のWood Collar & Tie 2はCM-1Cを含む3カップ系を対象外としています。交換するときも「CHEMEX用」だけで選ばず、本体型番と適合表を合わせます。

専用紙と一体型が要らなければ、買い替えない選択も残ります

いまのカップ上ドリッパーとサーバーで必要量を淹れられ、紙も無理なく補充できているなら、CHEMEXへ替えなくても抽出の仕事は足りています。一体型の佇まいより、手持ちのカップへ直接淹れる身軽さを残したい人には、買わない選択が合います。

これから最初の器具を選ぶ途中なら、円すい・台形・平底のドリッパー比較へ戻ると、専用紙を含む別の経路も見比べられます。

最後は、一回量、置き場所、専用紙の順で決めましょう

確認したこと 残る選択
一度に欲しい抽出後量が約444mLを超える CM-6A
抽出後量が約444mL内で、細い置き場所を優先したい CM-1C
抽出後量が約444mL内だが、量の余裕を取りたい スケール上の幅を確認してCM-6A
FP-2/FP-2Nを補充しやすい CM-1C
FSU-100/FS-100/FC-100/FP-1を補充しやすい CM-6A
一体型や専用紙へ替える理由が残らない いまのドリッパーとサーバーを使う

カップ数を人数へ置き換えず、普段欲しい抽出後量をmLで残す。次に、スケールと棚の場所を測る。最後に、補充する紙の型番を開く。この三つが揃えば、3カップと6カップの違いは、名前ではなく自分の台所の条件で決められます。

一回量そのものを作り直したいときは豆と湯の量の決め方、本体を載せるはかりから見直すならコーヒースケールの選び方へ進めます。