木製デスクに無地のモニター、台、アーム、定規を離して置いた比較イメージ

画面を少し見上げている。台座がノートを置く場所に重なる。そんなとき、モニター台とモニターアームのどちらを足せばよいのでしょうか。

分かれ目は、画面を上げたい高さが一つに決まるか、使いながら前後左右へ動かしたいかです。まず今のスタンドで調整できる範囲を使い切り、必要な上げ幅を測ります。固定した高さで足りるなら台、位置を動かし続けたいならアームへ進むと、収納量や人気だけで比べずに済みます。

台を足す前に、いまの画面上端を一度測る

いつもの椅子と作業姿勢で、目から画面までの距離と、画面上端が目の高さに対してどこにあるかを確かめます。厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、ディスプレイとの視距離をおおむね40cm以上とし、画面上端を目の高さと同じか、やや下にすることを目安にしています。

これは全員に同じ高さを当てはめる数値ではありません。文字が無理なく読める距離を保ったまま、純正スタンドの高さ、傾き、机上での前後位置を動かしてみましょう。そこで見やすい位置へ届けば、新しい支持具は要りません。届かなければ、現在の画面上端から見やすい位置までの差が「必要な上げ幅」です。

  1. 現在位置

    いつもの姿勢で、画面上端と目の高さの差を見る。

  2. 視距離

    文字を無理なく読める距離を保ち、近づけすぎない。

  3. 必要高さ

    純正スタンドで届かない分だけをcmで測る。

  4. 動かす方向

    上下だけか、前後左右にも動かすかを分ける。

必要な上げ幅と動かす方向を先に決めるための測定順。身体に合う最適値や治療効果を示すものではありません。

一度決めた高さを動かさないなら、台が先に残る

必要な上げ幅が決まり、画面を手前へ引いたり左右へ振ったりしないなら、置くだけの台が素直な選択です。モニター本体のVESA穴や机の裏側を使いません。代わりに、台の高さが必要な上げ幅に合うこと、モニターの台座が天板内へ収まること、モニターと載せる物の合計が公称耐荷重内であることを確かめます。

少し高さの誤差を残したいなら、購入後に段階を選べる台へ分かれます。ここでの調整は、アームのように作業中いつでも画面を動かすためではなく、設置時に合う高さを選ぶためのものです。

支持方法 代表する選択肢 得られること 購入前に落とせる条件
今のスタンドを使う モニター付属の純正スタンド 追加費用なしで、機種が備える高さ・傾き・前後位置を使う 説明書どおりに調整しても必要高さへ届かない
固定台 サンワサプライ MR-LC312BK 画面を86mm上げ、台の下を収納に使う 必要高さが86mmと合わない、台座や総重量が天板条件に合わない
段階調整台 サンワダイレクト 100-MR135 設置時に70mmまたは100mmを選び、引き出しを使う どちらの高さも合わない、台座やモニター重量が天板条件に合わない
クランプ式アーム エルゴトロン NX 45-669 画面の高さに加えて、前後・左右・向きを変える VESA、画面重量、天板、壁側の空間のどれかが合わない

この三製品は優劣の順ではなく、固定一段、二段階、連続可動という異なる経路の代表です。揺れ、操作の軽さ、長期の保持力は実機で比較していないため、仕様表から快適性の順位は付けません。

86mmで決まるなら、幅600mmの固定台を当てはめる

MR-LC312BKのメーカー仕様は、外寸W600×D240×H86mm、製品重量約2.2kg、総耐荷重10kgです。天板はW600×D240mmなので、モニターの台座がこの範囲に収まるかを実寸で見ます。

必要な上げ幅が86mmに近く、設置後は高さを変えないなら候補になります。机では幅600mmだけでなく、奥行き240mmを置いたあとにキーボードや手元の作業場所がどれだけ残るかも測ってください。机そのものの奥行きが足りない場合は、台を替える前にデスク奥行きの選び方へ戻る方が近道です。

MR-LC312BKの直販商品ページでは、購入前に品番と色が MR-LC312BK であることをもう一度確認できます。

7cmと10cmの間で迷うなら、設置時に二段階から選ぶ

100-MR135の公式商品ページに掲載された外寸は約W550×D240×H70・100mm、天板耐荷重は7kgです。付属スペーサーの有無で高さを70mmまたは100mmにし、天板下の引き出しを使う構成です。

測った上げ幅が7cmか10cmのどちらかに合いそうで、固定一段では決め切れないときに残ります。高さを変えるたびに画面を動かす用途ではありません。モニターを載せる前に高さを選び、台座の幅と奥行き、スタンド込み重量を照合します。

100-MR135の直販商品ページは、この品番そのものの購入ページです。価格や在庫は変わるため、記事には固定せず、開いた時点の表示を確かめてください。

VESAだけでは足りない。天板の裏までがアームの取付条件

画面を前後へ引く、左右へ寄せる、縦向きと横向きを変える。その動きが必要なら、台ではなくアームに払う理由があります。ただし、背面にVESA穴があるだけでは取り付けを決められません。

エルゴトロン NXの公式仕様では、ブラックの品番45-669-224について、34インチ以下・8kg以下、VESA 75×75mm/100×100mm、厚さ50mmまでの天板に対応するとしています。ポール高は33cmで、取り付けはデスククランプです。

自分のモニターでは、純正スタンドを外した本体重量とVESA穴の間隔を仕様表で探します。机では天板の厚さだけでなく、クランプの上下が平らに当たること、幕板・引き出し・ケーブル受けが締め付け部分へ重ならないことを確認します。ガラスや中空構造など、机側がクランプ固定を認めていない天板なら、この製品を性能比較する前に候補から外します。

もう一つ必要なのが、机の後ろです。画面を手前へ出すと関節が壁側へ回り込むことがあり、配線にも余長が要ります。購入前に、使いたい最前・最後・左右の位置へ空の手を動かし、壁や棚とぶつからないか確かめてみましょう。

アームが残ったら、モニターアームのVESA・重量・天板の確認手順で自分の画面と机を詳しく照合できます。ブラックを選ぶ場合は、型番を明記した45-669-224の販売商品ページで色と品番を確認できます。

前後左右へ動かさない画面に、関節は必要か

台は画面の位置を一つに固定する代わりに、VESAや天板裏の条件を増やしません。アームは台座の占有を減らし、位置を変える余地を作る代わりに、画面と机の両方へ適合条件を増やします。

使う場面を一日の動きへ戻すと選びやすくなります。座る位置も画面位置もほぼ同じなら、必要高さに合う台で十分かもしれません。ノートPCを手前へ開くときだけ画面を奥へ動かす、資料を見せるため左右へ振る、縦長の作業で向きを変えるなら、アームの可動域が役に立ちます。

画面そのものが作業距離に対して大きすぎる、または小さすぎると感じるなら、支持具だけでは解決しません。仕事用モニターの24.1インチと27インチの違いで、画面サイズと距離の組み合わせを先に見直せます。

商品ページを開く前に、条件を二組のメモへまとめる

台を選ぶなら、必要な上げ幅 / モニター台座の幅×奥行き / スタンド込み重量 / 机に残したい奥行きを書きます。MR-LC312BKは86mm、100-MR135は70mm・100mmなので、最初の数値だけでも合わない候補を落とせます。

アームを選ぶなら、モニター本体重量 / VESA穴の間隔 / 天板の厚さと裏側の平面 / 壁・棚までの空間を書きます。四つがすべて合って初めて、可動域や色を比べる段階です。

今のスタンドで届けば買わない。高さが一つに決まれば固定台、7cmと10cmから設置時に選びたければ段階調整台、作業中も画面を動かす必要があり取付条件がそろえばアーム。この順なら、道具の違いを自分の机の数値へ戻して決められます。