二台のモニターをアームへ替えるとき、「一本か二本か」だけではまだ決まりません。一本に見える製品にも、左右へ並べるものと上下へ重ねるものがあります。二本なら画面を別々に動かせますが、机には二つの取付場所が必要です。

先に決めたいのは商品ではなく、画面AとBをどこへ置きたいか。その配置に、各画面の重量・VESA・外形と、机の取付場所が合う構成だけを残します。純正スタンドで希望位置を作れるなら、買わない選択もここに含めましょう。

二台をまとめず、画面AとBを別々に測る

モニターアームの「耐荷重18kg」を見て、6kgと10kgの二台を載せられると考えるのは早計です。二画面用は、合計値とは別に一画面あたりの上限があります。スタンドを外した本体重量を、AとBそれぞれの欄へ書きます。

測る項目 画面A 画面B 机・周囲
型番 ___ ___ 天板の製品名・構造:___
スタンドを外した本体重量 ___kg ___kg 天板の耐荷重:___
VESA穴の間隔 ___×___mm ___×___mm 天板厚:___mm
横幅×高さ×奥行 幅___/高さ___/奥行___mm 幅___/高さ___/奥行___mm 裏側の平らな取付面:___mm
希望する中心位置 左/右/上/下 左/右/上/下 使える取付点:___か所
端子とケーブルの出る向き ___ ___ 壁・棚・配線受けまで:___mm

VESA穴が同じでも、重量や外形は同じとは限りません。画面を縦向きにするなら、回転後の幅と高さに置き換えます。背面の端子へケーブルを挿す余白も、画面外形に足して考えます。

配置の基準は、二台を同じ高さにそろえることではありません。OSHAのワークステーション評価表は、主に見る画面を正面へ、もう一台を隣へ置くこと、二台を同程度使う場合は頭の動きが少ない見やすい範囲で隣接させることを一般的な確認項目にしています。上下一列が必要なら、上の画面を見たときの首の動きまで机上で再現してから候補にします。

机に収まるなら、純正スタンド二台も正解に残す

純正スタンドで画面の中心位置と角度が決まり、台座二つを置いてもキーボードや手元の道具を圧迫しないなら、新しい支持具は要りません。机の端を挟まないため、幕板や引き出しがある机でもそのまま使えるのが、この経路の違いです。

確認するのは、二つの台座を希望位置へ置いたときの占有範囲です。片方だけ縦向きにできるか、高さを合わせられるか、画面同士と背面ケーブルが触れないかを、手持ちのスタンドで動かしてみます。台座の奥行きが作業場所を塞ぐ、または必要な高さ・向きを作れないと分かったときに、アームへ進みます。

机そのものの奥行きから見直す場合は、机の幅と奥行きを機器の占有寸法から決める記事へ分けて考えられます。

左右・上下・非対称で、必要な支え方が変わる

「一本」は、一つの取付点を二画面で共有する構成として考えます。独立したシングルアーム二本は、画面だけでなく取付点も二つに分かれます。

純正スタンド二台

取付点は不要。台座二つの奥行きと高さ調整で成立するかを見る。

一支柱・左右

一つの取付点を共有。二画面の横幅と腕の届く範囲を一緒に通す。

一支柱・上下

一つの取付点を共有。二画面の高さと見る角度が机上で成立するかを見る。

シングルアーム二本

取付点を二つ使う。異なる高さや距離、片側だけの交換へ分けやすい。

四構成の違いは、画面の並べ方だけでなく、机へ荷重を渡す取付点の数にあります。図は構成を示す抽象図で、実製品の形状や可動域を表すものではありません。

二台を同じ高さの左右へ置き、一つの取付点へまとめたいなら、一支柱の左右式から照合します。机の横幅を使わず上下へ置く目的なら、上下一支柱が別候補です。AとBの大きさが違う、片方を手前へ寄せる、将来片側だけ交換する、といった非対称な使い方では、独立二本の方が条件を分けて確認できます。

ただし、構造だけから揺れや動かしやすさの優劣は決められません。本記事で比べられるのは、配置、取付点、メーカーが公表する適合範囲までです。

左右一支柱は、二画面の横幅を同時に通す

左右式の現行例であるサンワサプライ CR-LAC216BKは、最大32インチ、VESA 75×75/100×100mm、平面モニターは一台あたり9kgまで。クランプは天板厚10〜50mm、グロメットは10〜55mmに対応します。二台の合計が18kg以下でも、片方が9kgを超えれば条件外です。湾曲モニターは一台あたり5kg程度という別条件が示されています。

この型は一つの取付点から二画面を左右へ広げます。画面AとBの横幅を足すだけでなく、中央をどこへ置くか、壁際で腕を動かせるかを見ます。CR-LAC216シリーズの組立説明書の寸法図を開き、希望位置と机の後ろの空間を照合してください。公称の「32インチ」は、二台を希望位置へ置けることまで保証する数字ではありません。

2026年10月13日に型番を照合した購入経路は、サンワダイレクトのCR-LAC216BK商品ページです。遷移後に CR-LAC216BK・ブラック・左右二画面 と表示されていることを確認します。

上下一支柱は、上の画面までの高さを先に再現する

上下式の現行例であるサンワサプライ CR-LAC211BKは、最大32インチ、VESA 75×75/100×100mm、一台あたり8kgまで。クランプとグロメットはいずれも天板厚10〜50mmに対応します。こちらも合計16kgだけでなく、AとBを一台ずつ8kg以内へ通します。湾曲モニターの公称条件は一台あたり5kg程度です。

上下配置では、下の画面を正面へ置いたとき、上の画面の下端・中心・上端がどこまで上がるかが判断点です。CR-LAC211シリーズの組立説明書の正面寸法とブラケット位置を見ながら、モニターの実寸を重ねます。机上から画面上端までの高さが棚に当たる、または上を見る角度が大きすぎるなら、上下式は外します。

2026年10月13日に型番を照合した購入経路は、サンワダイレクトのCR-LAC211BK商品ページです。遷移後に CR-LAC211BK・ブラック・上下二画面 と表示されていることを確認します。

構成 取付点 成立しやすい配置 製品条件として確認できること 購入前に残る確認
純正スタンド二台 なし 手持ちの台座で作れる左右・非対称 各モニターの説明書にある高さ・回転範囲 台座二つの占有範囲、画面とケーブルの干渉
CR-LAC216BK 一つ 左右二画面 一台9kgまで、最大32インチ、VESA 75/100、クランプ10〜50mm 二台の外形、腕の届く範囲、壁側の逃げ。購入先は型番一致の公式直販
CR-LAC211BK 一つ 上下二画面 一台8kgまで、最大32インチ、VESA 75/100、クランプ10〜50mm 二台を重ねた高さ、棚、上を見る角度。購入先は型番一致の公式直販
適合するシングルアーム二本 二つ 非対称、片側だけ前後・上下を変える 選んだ各製品の一画面あたり条件 取付点二つの間隔、各腕と画面の干渉、二組の配線余長

合計重量ではなく、一画面ずつ腕へ照合する

構成を一つに絞ったら、画面Aから次の順に通し、同じ手順をBでも繰り返します。

  1. モニターの仕様表で、スタンドを外した本体重量を確認する。
  2. 背面のVESA穴が、アーム側の75×75mmまたは100×100mmと一致するか確認する。
  3. 画面外形を目的位置へ置いたとき、もう一台、壁、棚へ触れないか確認する。
  4. クランプなら天板厚と裏側の平面、グロメットなら穴位置と対応厚を確認する。
  5. 机側の説明書で、その場所へ固定できるか、天板の構造と耐荷重を確認する。
  6. 画面を端まで動かしても、電源・映像ケーブルに張りが出ない長さを残す。

一画面用アーム二本を選ぶ場合も、二本を同じ型番にする必要はありません。AとBで重量や必要な動きが違うなら、それぞれをモニターアームの重量・VESA・天板の確認手順へ当てはめます。ただし、二本の腕が背面で交差する位置と、クランプ二つを置く間隔は、二台を同時に仮置きして確かめます。

配置図と型番を一致させてから、購入先を開く

最後に残るのは、次の四経路です。

  • 純正スタンドで希望位置を作れ、台座も邪魔にならないなら、そのまま使う。
  • 左右対称へまとめ、CR-LAC216BKの各画面・机条件をすべて通るなら、左右一支柱を候補にする。
  • 上下へ置く理由があり、CR-LAC211BKの各画面・机条件と見る角度を通るなら、上下一支柱を候補にする。
  • 二画面の大きさ・高さ・距離を別々に変えたいなら、シングルアームを二台分個別に選ぶ。

購入ページでは、似た型番ではなく、配置を決めたときの型番と色が一致しているかを見ます。この記事の二つの購入先は、CR-LAC216BKの左右式とCR-LAC211BKの上下式を分けた公式直販ページです。価格と在庫は変わるため、記事中では固定していません。

二画面を表示できるかどうかは、支持具とは別の判断です。PCやドックの映像出力が未確認なら、USB-Cドックの画面数と互換性の確認手順で、PC・OS・接続方式を先に照合します。モニター自体の大きさから決め直すなら、24.1インチと27インチの仕事用モニターへ戻りましょう。