電動昇降デスクを前にすると、つい最高何cmまで上がるかを見たくなります。ところが、毎日いちばん長く使うのは座った位置かもしれません。椅子を下げても天板が高いままなら、立てる机なのに座る時間が落ち着かない、ということが起こります。
最初に測るのは、立った高さより座った高さです。そのうえで、ケーブルを引っ張らずに一つのボタンで立位へ移れるか。電動へ払う費用は、この往復を日常にできるかで考えます。
まず見るのは最高高より、座ったときの最低高
いつもの椅子へ座り、足を床へ置きます。肩を上げずに肘を曲げ、前腕を置きたい高さを床から測ります。これが座位の天板高の出発点です。立ったときも同じように、肩を力ませず前腕を置ける位置を測ります。
厚生労働省の情報機器作業ガイドラインは、机や椅子を作業者の体格へ合わせられることを重視しています。身長から計算した一つの数字より、使う椅子と靴、入力機器を含めて測った二つの高さが候補を絞ります。
IKEA MITTZON 電動昇降式 120×60cmは、天板高62〜126cmの範囲を公称しています。座位の必要高がこの下限より低い場合は、椅子や足台との組み合わせまで試します。最高高へ届くことより、毎日の低い位置が体へ届くかを先に見ます。
ボタンを押す前に、ケーブルは何cm動けますか
机が上がると、モニター、PC、充電器、電源タップの間も動きます。一度だけ立位へ上げられても、ケーブルを挿し直す必要があれば、翌日から動かさなくなるかもしれません。
候補の机と同じ高低差を、いまのケーブルで確かめます。
- 1. 二つの高さ
座位と立位で、前腕を置きたい床からの高さを測ります。
- 2. ケーブル余長
高い位置でも電源と映像ケーブルが張らない長さを見ます。
- 3. 下の空間
椅子、引き出し、ワゴンが脚やモーターへ当たらないか見ます。
- 4. 戻し方
メモリ一回で、いつもの座位へ戻せるかを確かめます。
MITTZONはケーブル収納と二つの高さメモリを備え、取扱説明書にメモリ操作や衝突検知の扱いがあります。衝突検知があっても、窓枠やワゴンへ当たらない配置を自分で作ることは変わりません。
天板まで一式か、脚から組むか
電動昇降は、天板まで決まった一式と、脚を中心に天板を選ぶ構成で買い方が分かれます。
| 選び方 | 高さの考え方 | 天板と配線 | 向いている決め方 |
|---|---|---|---|
| 固定式 MITTZON 140×60cm | 組立時に高さを決め、その位置で使う | 一式で寸法を決める | 高さを頻繁に変えず、作業面を先に整えたい |
| MITTZON 電動昇降式 120×60cm | 62〜126cmの範囲で座位・立位を記憶 | 天板と配線収納を一式で選ぶ | 寸法を決め、組み合わせを増やしたくない |
| FlexiSpot E7 Pro | フレームの範囲と選ぶ天板を組み合わせる | 天板寸法や素材を選ぶ | 使いたい天板があり、脚から構成したい |
E7 Proはコの字型の脚で、天板の選択肢を含めて構成する製品です。天板幅・奥行き・重量が変われば、机全体の使い方も変わります。表示価格だけを比べず、天板、配線収納、組立まで揃えた構成で見ます。
高さを一度決めるなら、固定机がまだ強い
一日の中で高さを変える場面が思い浮かばないなら、固定式を残せます。モーターや操作部がなく、天板の広さへ予算を回せるからです。座位の高さが合わない場合でも、固定MITTZONのように組立時の高さを選べる机なら、椅子との位置を先に合わせられます。
反対に、短いオンライン会議だけ立ちたい、午後の一作業を立位へ移したい、家族で高さを切り替えたい。そんな具体的な往復があり、二つの高さとケーブル経路が成立するなら、電動のメモリは毎日の手数を減らします。
机の大きさがまだ決まっていないなら、先にPCデスクの奥行きと幅を実寸で作ってみてください。椅子との高さが曖昧なら、オフィスチェアの試座手順から座位を決めると、昇降範囲を数字で選べます。